「田舎の夏休み」を満喫!
木頭夏フェス2015の様子を関東在住、木頭のヨメ歴10年のスタッフAがレポートいたします!
1日目:8月1日(土)
いよいよやってきました、木頭夏フェス2015!
集合は高知龍馬空港にて。
徳島県と高知県との県境に位置する木頭へは不思議なことに高知からの方が近いのです。
約1.5時間の山道ドライブ、空気が澄んできたころに
見えてきました!木頭唯一の信号機、点滅式です。
この交差点を左折して、坂を上っていきます。
樹齢700年を超える3本の門杉に守られた村落の鎮守の神様、和無田八幡神社にごあいさつ。
地域の住民たちが持ち回りでお祭りの準備をすることを「当屋(とうや)」、担当の人を「当屋衆(とうやし)」と言います。今年の当屋の方にご協力いただき、社務所を特別にお借りすることができました。
木頭ゆずの絞り汁をふんだんに使った郷土料理のちらし寿司、「かきまぜ」のお弁当をいただきながら見回すと、
社務所の柱や壁には歴代の当屋衆の名前が。
お話を伺うのは、木頭のご長老、旧木頭村時代に教育長も務められた佐々木武夫さん。
木頭に語り伝えられてきたゆかりの場所をご自身で15年以上かけて訪ね回ったという佐々木さん。写真、地図もお持ちいただき、貴重なお話を伺いました。ガイドブックにも役場の地図にも木頭村誌にも載っていない、「逆さ扇の滝」の写真に、行ってみたい!の声が続出です。
午後はお待ちかねの川遊び!夏の木頭でしかできない、木頭杉一本乗り体験です。
【木頭杉一本乗り】
剣山系の栄養豊富な土壌と四国一の降水量が育んだ「木頭杉」でかつて林業が主幹産業だった木頭。
少し前までは、川が木を運ぶ重要な用水路でもありました。
那賀川の最上流に位置する木頭は、川幅が狭く、いかだを組んで流せなかったため、
一本の丸太のままで人が乗って流していたそうです。
水の冷たい冬の間も、この技術が木材の供給を支えていました。
山で生きる男たちの「生きる術」、一本乗りができる男は
「それはそれはモテた(名人談)」のだそう。
今では交通が発達して、一本乗りで運搬する必要性はなくなったけれど
この技術は木頭の歴史とともに、次の世代にも継いでいきたい。
そんな思いから「木頭杉一本乗り保存会」が発足、
毎年夏に「木頭杉一本乗り大会」が開催されています。
この一本乗り、「流れる川」に「プカプカ浮いている丸太」に乗りますのでくるくる回るし、流れていくし、実はとーーっても難しい!!端にカギのついた「トビ竿」で水面をたたく抵抗でバランスを取るのだそう。一本乗り名人たちに手ほどきを受けながらやってみます。なるほど、川底を突いてバランスを取るのは、深いところではできないのね・・・
一本乗り体験では、乗る部分が常に上に安定している、
乗りやすい丸太を選んでくれていますが、それでも前にフラリ、後ろにフラリ・・・あっという間に川にドボン!
モテるオトコの代名詞と聞いて、男性陣は黙々と丸太に乗り続け・・・サトケンさんたら、ずいぶん遠くまで乗って行っちゃった!
かつては大人たちが次々に流していく丸太の傍らで遊びながら、子供たちは、男の子も女の子も、この技術を身に着けたのだとか。きっと自転車に乗るのと同じように、体が覚えているのでしょう。
今年は台風の影響で順延、開催自体も危ぶまれた大会ですが、無事開催が決定し、大会前日に体験をさせていただきました。名人の皆様、お忙しい中ご協力をありがとうございました!
川遊びはまだまだ続きます!対岸では「石焼き」の準備中。
あれ?もう始まってるよ!!
【石焼き】
山の湧水が注ぐ川は水温が低いため、川遊びの時には焚き火をして、冷えた体を温めたのだそう。
焼いた大きな平たい石で、川で釣れたアユやアメゴ、味噌を載せて焼く「石焼き」は絶品!!
お友達の漁師さんから分けていただいたという、脂の乗ったイノシシ肉の豪快な塊、差し入れのおむすびに、珍しい「白なすび」も焼いちゃおっと・・・対岸に構えた一本乗り名人たちのBBQチームからもシカ肉の差し入れをいただき、ああ、ビールが止まらない!踊りも止まらない(笑)
日も暮れてきたし、そろそろ場所を移動しましょう!
見上げればきれいな夕焼け。
橋では地域おこし協力隊の細貝旬くんにバッタリ!去年秋の柚子フェスでは「くるく」でアメゴ焼きや柚子収穫にご協力いただきましたね。一本乗り体験の受付係、お疲れ様でした。協力隊3年目の貫録、自転車がジモトっぽいね!
夜はご長寿テレビ番組『所さんのダーツの旅』で一躍全国区になった木頭の有名人「ゆうにい」こと福井宥浩さん、美恵子さんご夫妻。柚子フェスに引き続き、夏もお世話になります!
乾杯のあと、おもむろに席を立つゆうにいさん。
「あれ、ゆうにい、どこへ行くんでぇ?」
キッチンでチャーシューを作って下さっていました!山師は自炊もお手のもの。ビールにはコレが合う!って、前回も出していただいたなぁ。おもてなしの気持ちがじんわりうれしい、懐かしの福井家の味です。
ゆう兄さんの焼酎も、もう?杯目、トークにもエンジンがかかってまいりました!ギターの「ひも」にご注目!
「木頭の踊りって、どんなの?」からゆう兄さんの歌で木頭おどりの華、「千鳥」がスタート!変拍子がトランス状態になる面白さ、これが慣れるまでちょっと難しい!みえ姉さんのうちわを目印に拍子を合わせて、と。
福井家での楽しい夜はまだまだ続きますが、スタッフはそろそろお暇いたしましょう。
ではまた明日~~
2日目 に続きます♪